埼玉県民高校受験のツボ

どっしり構えて乗り越えるためのツボ

埼玉県の高校受験システムの流れと対策、費用を詳しく解説

私立高校の出願から合格までと延納手続の流れ

一般的な順番として私立→公立という受験時期になっていますから、公立が第一志望の場合は、先に私立に合格しておいて公立に出願→受験→結果を待つことになるわけです。

ここでは公立の結果が出るまで私立の入学手続きを待ってもらう方法とその流れ、チェックしておきたいポイントをご紹介します。

単願と併願の違い

私立高校の出願では「単願」「併願」のどちらかを決めて出願します。

まず
個別相談会で確約「保護者推薦」の相談をする際、「単願」か「併願」かによってその基準(条件)が明確に異なっています。

「単願」「合格すれば必ず入学します」ということで受けるわけで、学校側にとっては確保しやすい受験生ですから、その基準はちょっと緩くしています。

一方「併願」「ココは第一志望しゃなくて滑り止めです」または「まだ他校と迷ってます」という事情なワケで、つまり他に合格すればそっちへ逃げられてしまう可能性大ですから、むやみにキープだけされるのを防ぐためかどうかはわかりませんが「単願」よりも条件を厳しく設定しているわけですね。

たとえば我が子が受けた某私立の特進(特別選抜)コースの確約「保護者推薦基準」は

【単願】の場合
北辰偏差値(3科or5科)62以上×2回分
3年1学期の5科内申21以上
【併願】の場合
北辰偏差値(3科or5科)64以上×2回分
3年1学期の5科内申22以上

となっていました。明らかに「単願」を優遇、「併願」はちょっと敷居を高くしてあります。ちなみに我が子の場合は「併願」で受験していますから、ここに合格したあと延納金を払うことで入学手続を待ってもらいました。


我が子の場合はちょとしたレアケースで、

第一志望:国立
第二志望:公立
第三志望:私立

という順でした。日程としては私立 出願・試験・発表・延納手続→国立 出願・試験・発表→公立 出願・試験・発表→私立 入学手続期限の順になっています。

つまり国公立を第一志望とする場合は、とにかく先に滑り止めの私立に合格しておいて、国公立の結果が出るまで延納手続をしておく必要があります。

では、その肝心の延納手続とは、一体どんなふうにするのでしょうか?

私立はそもそも「単願」「併願」かを選択して出願&受験していますから、合格発表の通知書類においても単願合格者と併願合格者ではその後の手続きに関する案内の資料が異なっています。

形式や金額はもちろん学校によって違いますが、その一例を見てみましょう。

 ↑ こちらの高校では合格通知書に振り込み受領書を貼り付けることになっています。

ここでちょっと気になった方がいらっしゃるかもしませんので補足しておきますが、「出願されたコースで合格しております」の一文がありますね。これは、試験の出来具合によっては希望コースよりも下のランクのコースにスライド合格という場合があるためです。いくらコースを指定して確約「保護者推薦」OKをもらっていても、やっぱりそれが「確約」じゃない以上、テストの点が悪かったり定員オーバーの場合は、不合格になるかランク下の他コースにスライドでしか合格できないことも十分にあり得るということです。

「単願」は待ったなしで入学手続、「併願」は延納手続

あくまでも一例ですから、学校によって違いがあることをご理解のうえ、参考程度に留めてご覧ください。

この高校の入学金は35万円。併願合格者の場合、この振込依頼書を使用します。単願合格者はこれとは違う振込依頼書を使用します。つまり

【併願合格者】
まず1万円延納金として振り込んでおく。これで合格を確保し、公立高校の発表後まで入学手続を保留できる。辞退する場合この1万円は戻らないが、入学することになった場合は入学金の一部に充当される(無駄にはならない)ので、入学手続の際は残りの34万円を振り込む。

【単願合格者】
そもそも「合格したら必ず入学します」という約束で受験しているため、併願受験者のように入学手続を待ってもらう必要はないということで、入学金35万円を一括で振り込む。

という違いになります。この金額は学校によって違います。また、噂によると延納金が要らない学校もあるとか…。まさかの中卒を免れるため1万円程度で合格を確保しておけるのですから、安いといえば安いのかもしれませんね。


要注意!公立は出願したら必ず受験、合格したら辞退できない

県内公立は1校しか受験できません。その出願を済ませたのはいいけれど…

レアケースですが、我が子の場合、第一志望の難関国立が不合格となり、残るは県内公立、それもダメなら私立(合格済)という流れになりました。不合格という結果にショックを受けている暇もなく、気持ちを切り替えて公立受験対策に切り替えることにしました。

…が、しかし

出願しておいた公立高校、じつは特に志望していたわけではなかったのです。第一志望の国立は模試で常に合格可能性90%【A3】の判定を出していたため、まず大丈夫だろうと思っていたこともありますが、何よりも公立は行きたいと思える学校が最後まで見つからなかったのでした。乗り気がない中、なんとなくのイメージで「ここなら行ってもいいかな…」と思える高校を1校だけ見つけていて、とりあえず北辰テストで志望校の欄に書いて【A3】(90%)判定が出ていた高校に出願したのでした。

でも本当に行きたいのは国立校だけだったのもあって、その公立へ出願しに行った際、本人は「ココじゃない。違う。」という直感みたいなものを強烈に感じたようでした。本人がそう感じたのですから、いざ気持ちを切り替えて残り一週間で公立対策!とかいったって無理ってモンで…。

確約「保護者推薦基準」となっていた併願での偏差値64以上×2回をクリアしたうえで受験し既に合格している私立。その一方で、出願した公立はそれよりも偏差値が低かったのです。まぁ、偏差値だけでは測れないものもたくさんありますし、そもそも偏差値なんてコロコロ変わりもしますから決して偏差値に固執したわけではありません。しかし、まずパッと目に見える材料として偏差値、それに受験指導や進学実績なども比較すると、明らかに私立のほうに軍配が上がっていました。その私立は個別相談会の際にとても印象がよかったということも、今サラながら思い出されます。他に公立のほうに何かしら特別な魅力を感じたのならまだしも、実際に校舎へ行ってみて「ココじゃない。違う。」と本人が確信したのです。そこは蔑ろにできません。

公立は出願したら必ず受験、合格したら辞退できないという決まりの前にいざ直面して決断を迫られてみると、拭いきれない違和感と迷いが生じるのでした。行きたくもない公立を受験する唯一の理由といったら、もはや学費だけ。

しかし

一般的にはあまり知られていないと思いますが、「公立は出願したら必ず受験」といっても、試験前日までなら出願取り消しが許されるのです。

【参考記事】
お金持ちじゃなくても敢えて私立高校を選択するワケがある

その期限ギリギリまでさんざん悩みに悩んだ結果、本当にギリギリセーフで公立の出願を取り消し、既に合格していた私立の特進コースへ進学することに決めたのでした。そして実際に入学してみて「結果オーライだった」と思えています。レアケースではありますが、もし同じような状況の方がこれをお読みになり、ほんの少しでもご参考にしていただけたら幸いです。


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