埼玉県民高校受験のツボ

どっしり構えて乗り越えるためのツボ

埼玉県の高校受験システムの流れと対策、費用を詳しく解説

中学校は高校受験にどこまで関与・協力してくれるのか?

「学校の先生は何もしてくれないよ」
「全部自分たちで動かなきゃいけないから親はホント大変だよ!」

我が子がまだ高校受験をする前の数年間に、これらのネガティブな噂を何度も耳にしたものです。私は県外からの移住者であるため埼玉の高校受験システムもよくわかっていないし、どんな学校があるのかも無知、そもそもイマドキの高校受験ってどうなってるの!?

…もう不安だらけでした。

そしていよいよ我が子が中3になったとき、受験終了までの中学校側の対応は実際どうだったのか、お話していきます。

保護者会、進路説明会で流れを掴む

3年生に進級してすぐ、4月中には第1回目の保護者会が開かれますが、3年次は通常の学校行事等に加えて受験に関する予定も説明されます。主に、以下の内容です。

 今後の進路日程概要

 公的テストについて

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 進路希望調査について。

学校によって多少違いがあるかと思いますが、7月くらいから受験前まで計3回ほど、志望校と受験日程を記入して提出します。これをもとに三者面談や個人面談で進路を決定していくことになります。

 三者面談の時期と内容

学校によって違いがあると思いますが、生徒と担任の2者面談は休み時間等をつかって何度もあったようです。三者面談は夏休みと2学期後半の計2回でした。

 学校説明会や体験入学に参加する際の心構え

 夏休みに力を入れること

 受験面接の指導について

保護者は直接関与しませんが、2学期になると主に公立高校受験の面接を想定して指導が行われます。我が子の学校では校長先生が面接官役の一人となり、生徒一人ひとりに手書きで感想や注意点を示してくださいました。志望動機や将来の夢、中学校生活の思い出…といった面接で聞かれそうなことにどう答えるかを生徒に考えさせ、書き出させる作業なども学校で行われました。

 各種検定の受験について

漢検、英検、数検をはじめとする各種検定の合格状況と受検のススメ。それが高校受験で加点対象になること、「できれば1学期中に」「調査書に書けるのは3級以上」などの説明。

 私立高校の補助金について

 推薦入試の種類について

 調査書作成について

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三者面談で何を話すのか

我が子の中学校では夏と秋の2回行われた三者面談。じっくり相談したいこともあったりしますが、ここでは人数と時間の都合上そんなに時間をかけられませんから、1回20分程度だったと思います。

ここで話す内容は、時間の無駄のないように予め担任が決めています。

まず進路希望調査の内容について。公立志望なのか、私立志望なのか?学校見学や説明会には参加したか?夏休み中にできるだけ多くの学校を見に行くこと。

学校で受けた公的テストの結果について。

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また、公立の志望校を決めていくための参考資料をくれたりもします。これはだいたい通学可能範囲の公立高校を書いてあるので、地域によって違います。

公立高校受験

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現時点ではどの辺りが狙い目か、もっと上を目指す場合はどれくらいの成績を目標に頑張るか…などのアドバイスがあります。

北辰テストその他の模試の結果があればそれを持参して見せますが、こちらについては学校は関与しないスタンス、あくまで個人的に受けているだけなので任意です。

それから、北辰テストの延長ともいえる私立高校の話に移るでしょう。もちろんこれは大きな声では言えませんが・・・

第一志望が公立の場合でも「私立を1つ確保しておいてください」というようなことを言われると思います。それはつまり…こういうこと。
  ↓ ↓ ↓

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これらの事務的な話を一通り終えて、最後は生徒・保護者からの質問、困っていることや悩んでいること、気になることなどを手短に聞かれるでしょう。


公立については豊富な情報提供

記憶が定かではありませんが、この冊子も中学校で貰ったような気がします。

公立高校受験

進路の手引き<別冊資料>よなっているので、「進路の手引き」というメインの冊子があるわけですね。このあたりはちょっと記憶が曖昧なので、一応こんな資料も入手できたということで、ご参考まで。。
公立高校の選抜基準について詳しく書かれています。中身は以下のようになっています。

公立高校受験

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まず県内全域の公立高校の選抜基準の概要。これが17ページにわたってズラズラと書いてあるので、お目当ての高校を探してチェックできます。市販の高校受験便覧にも掲載されている内容だと思いますが、県で発行しているものなので情報の正確性は抜群でしょう。

続いて、「第2志望を認める学校一覧」

公立高校受験

(クリックorタップで拡大)

我が長男のときは公立を受験していないので気にも留めませんでしたが、第2志望OKの公立高校なんてあるんですね…。

最後に、公立高校入試状況一覧

公立高校受験

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こちらも県内全域の公立高校の募集数・受検者数・合格者数・競争率が掲載されています。公立を第一志望にする場合は大いに参考になるでしょう。

公立高校のみならず、私立高校、国立高校、高専、専門学校など、あらゆる進路情報が集められて、生徒に公開されているようです。

中学校では3年生の教室があるフロアに高校受験に関する様々な資料を集めた特設コーナーのようなスペースを設けて積極的に情報提供をしているようでした。

学校によって多少の違いはあるでしょうが、これらの情報提供をはじめ、全体の進路指導、個別相談など、中学校としてできる限りのことはしてくださっていたという印象です。ですから決して「学校は何もしてくれない」などということはありませんでした。逆に、(個人的には)これ以上のことを学校に求めるべきではないと思います。


親が志望校を決める!?主役は生徒です

我が子の場合、志望校と志望順位がレアケースだったため、他の生徒と同じペースでの受験活動ではダメだという自覚を早くから親子で共有しており、1年次から学校見学や説明会に積極的に参加して個人的にどんどん情報収集をしていました。さらに、そうなるだろうことを早い段階から担任にお知らせしていたため、その後の意思疎通がしやすかったように思います。

ですから、中学校に何度か提出する進路希望調査も、第1回目から志望校・コースを明記することができました。しかし、これはおそらく、ごく少数派だと思います。子ども曰く、大多数のクラスメイトたちが「家から近いほうがいい」とか「どこでもいい」「考えるのがめんどくさい」といった様子だったそうです。夏休みに入っても志望校が決まらず、それどころか受験生の自覚もイマイチで、親ばかりが熱心に探して本人は「親が決めたから受ける」という子も少なくなかったとか…。

当たり前に中学校に入学したように、高校だって「なんとかなるだろう」という希望的観測なのかもしれませんが、それはなにも生徒だけのせいではありません。何でも親が決めちゃう。いつでも親が主体になってしまって、子どもに「自分のことなんだ」と自覚をもたせたり、その先の将来をも左右するという事の重大さを教えてこなかった日々のシワ寄せが、ここへきて自分の志望校も自分で決められないという状態を生んでしまうのではないでしょうか。言うまでもありませんが、「この学校へ入りたい」という明確な目標があるからこそ勉強も頑張れるのです。そして、その後に続く将来の道を歩んでいくのも私たち親ではなく、お子さん自身です。親は主役ではなく「協力者」として頑張りましょう。

この「志望校が決まらない」問題に関しては、学校側としても保護者会などで警鐘を鳴らしているはずです。3年生になってからではなく、将来の方向性くらいは子ども自身で示せるように、早いうちからその意志を育てておきましょう。

担任との信頼関係と連携

上記のように我が家の場合はレアケースだったため、自分たちで収集した情報をできるだけ早い段階からお知らせすることで、担任の先生に掛けてしまう負担を最小限に留め、学校に作成してもらう書類なども余裕をもって用意することができました。

そうやって信頼関係を築くことで、いざ何かあったときに相談しやすく、生徒自身も担任を信頼して学校生活がより充実する…正のサイクルができるわけです。

我が子は残念ながら、熱望した第一志望校にはご縁をいただけず、落胆している暇もなく第二・第三の選択肢を選ばなければならないという辛い状況でしたが、そこでも担任の先生のみならず他の先生たちも気にかけてくださり、いつでも学校という強い味方がいるように思えました。そして最終的には親子とも納得のいく最善の選択ができたのです。

「担任」「生徒」「保護者」という社会的立場としての関係だけでなく、「人と人」の信頼関係・協力関係をつくる姿勢を、学校側に求めるよりもまず私たち保護者の側から示していきましょう。 それができれば、「学校は何もしてくれない」などという感想も少し変わるように思います。


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